安倍なつみコンサートツアー2006春〜乙女チックBank〜

 安倍なつみと言うと、去年いっぱいはメディア的には封印されてしまって、ハロプロ期間限定ユニットのDEF.DIVAが無ければまったくテレビなんて映ってない様な状況だったわけですが、最近はドラマ出演、CMと活躍する姿を見かけることができてうれしい限りです。そして、ついに2ndアルバムも発売となり、幸せいっぱいである彼女を見ているとこっちも幸せになってくる。そんな中、4月21日から安倍なつみのコンサートツアーがスタートしました。
 
 もちろん初日ということもあり、見に行ったわけです。初日のステージとなる横須賀芸術会館は近代的な建物で、中は円筒状なっており5階席まである。オペラ会場というとしっくりくる感じのホールとなっていて、さすがに5階から見るのはつらいとおもうのだけれど、会場自体は狭いので比較的どこからも見やすい作りになっている。
 
 今回のツアーは2ndアルバムをメインに作られた構成ということで、比較的ゆったりとした曲が多いため、ライブとして吉とでるかどうかが気になるところだっただが、終わった感想としては、よかったのではないでしょうか。
 
 ただ、今までのコンサート、特に「あなた色」がモーニング娘。を卒業した安倍なつみのコンサートだったのに比べ、今回はソロシンガー安倍なつみとしてのコンサートとなっているため、あの、モーニング娘。安倍なつみの唄を聴きたいと思っている人の好みに合うかは難しいところだと思う。これから行ってみようか迷っている方は、まず2ndアルバムを聞いてみるといいと思います。

2nd ~染みわたる想い~

2nd ~染みわたる想い~

 幕が上がり、金色の飾りの煌びやかな白のドレスで安倍なつみが登場する。ファンの熱気で会場の温度が上がり、イントロは手拍子で掻き消される。一曲目は2ndアルバムからF.O.

  • F.O.

 一曲目は会場の士気を高めるべくノリの良い曲を持ってくるのは順当なのではあるが、2ndアルバムはゆったりした曲が多いためシングル曲からだろうと思っていたのだが。アルバムでは最も覇気があって、ノレル曲。初めから、ノリノリでとばすしかない。

  • 夢ならば

 2曲目の「夢ならば」はしっとしとした曲。一曲目はノリの良い曲を持ってきておきながら、ここからは比較的ゆったりと聞く時間になる。そして、曲が終わったところで、挨拶となる。

(●´ー`) < 横須賀の皆さん、こんにちわ。安倍なつみです。一階の皆さん元気ですか〜?二階、三階、四階、五階のみなさん元気ですか〜。
それでは、4月5日に発売したシングル「スイートホリック」聴いてください。

 最近はハロプロでもつんく♂以外の曲も珍しくなくなってきましたが、いつもと違う曲という感じがやはりする。絶妙なアレンジも音程をとるのが難しそうで、でもさわやかなすっきりした曲。

  • エレベータ二人ぼっち

 2ndアルバムから、会社に好きな人がいて、毎日が楽しみという曲。エレベータで2人きりになっちゃってどうしよう?っていう、かわいらしく楽しい曲です。実際に就職したのなら毎日が憂鬱なんだけどね。

 ピンクのドレスに着替えたところで、この曲。「幸せのために自分はもっと頑張らなければいけない。」っていう、力強い決意のようなものを歌った曲なのだが、その力強さがどう湾曲したのか?会場は大盛り上がりになります。
 唄い終わってMCになります。

(●´ー`) < ありがとうございます。みなさんおみくじクッキーって知ってます?餃子みたいな形をしたクッキーで、食べると中におみくじが入っているんです。あれどうやって作るか不思議じゃありません?焼く前に入れるとびちゃびちゃになっちゃいそうだし、焼きあがったからだと入る隙間がないんですよ〜。探したんですけどねwで、聞いてみました。
 そしたら〜、焼きあがった直後にいれるんですって〜。焼きあがって、まだ冷めないうちにエイッって入れて、チョチョってつまんで、それであんなとんがった形になってるんですね。
 
 そんな話をしながら、夕暮れ時に、お洒落なカフェで仲間達と過ごせたらいいですね。

 次の曲に繋げるために、カフェでのトークネタ?を一つ披露する形のMC。夕暮れのカフェで友達と恋愛の相談をして、泣いたり、笑ったり。っていう曲なので、他愛も無い世間話をMCですると、その話は別にお洒落なカフェでなくていいだろう的な客の反応が、なんとも言い難いのだが、このMCで何を話せば皆さんは満足するんですかね〜? とりあえず、爽やかで聴きやすい曲です。

  • 夕暮れ作戦会議
  • ちょっとずつね。

 2ndアルバムから。ゆったりとした2曲を披露したあと、このお方の登場となります。

(●´ー`) < ここでスペシャルゲストをお呼びしたいと思います。かおりんこと、飯田圭織さん。

 白のロングドレスで飯田圭織が登場する。安倍とは同じモーニング娘。第一期メンバーとして、また同じ歳、北海道出身。04年にモーニング娘。を卒業してからは、ソロでの音楽活動を行っている。ゲストとして各公演を回るのは、どういう気分なのか?気になるところではあるが、幸せそうに歌っているのを見れれば、良いのかな?とも思う。
 
 ここからは、アコースティックコーナーということで、ギターとキーボードがセッティングされる。一曲目はモーニング娘。1stアルバムの中から「夢の中」。

ファーストタイム

ファーストタイム

  • 夢の中

 静まり返った会場の中、響きわたる伴奏と歌声。間奏になったとたん割れんばかりの拍手が起こる。

(●´ー`) < いや〜いいね〜。間奏で拍手がバァーってなったとき、もう目がうるるんってなったよ。
 こういう生の演奏っていうのはライブではなかなか実現しなくて、でもずっとやりたいと思ってたんですけどどうですか?

 そして、バンドメンバーの紹介。ギターは坂元昭二さんでキーボードは城崎はじめさん。お二人ともHelloProのライブで弾くなんて、もちろん初めてだろうし、どう思ったのだろうか?坂元さんは自分のサイトで楽しいと書いているようなので、ひとまず安心だ。坂元さんは「北の国から」のギタリストで、この話は今後もちょくちょく話題になるようだ。

 この後、乙女チックBANKというサブタイトルに合わせたMCが行われる。安倍と飯田が、乙女チックBANKという「乙女チックな気持ち」を預ける銀行の店員と客になって、それぞれ預けあうというものだ。MC自体は微笑ましいというか、可愛らしいのだが、果たして乙女チックな気持ちを預けてしまって良いものなのか、私には疑問である。

 この後は2曲、飯田圭織によって唄われる。

  • ばら色の人生
  • 桜の花が咲く頃/Papillon

 一曲目は地中海湾岸の国々の曲の原語でのカバーアルバムである「オヴサリオ」から。ただ、フランス語で歌われてもまったく理解できないのがつらいところ。2曲目はオリジナル曲で構成された4thアルバムから。昼公演と夜公演で曲を分けているようです。

 そして、再び安倍なつみに入れ替わる。登場した白と青のスカートは、傘のように開いた形も派手でやりすぎなのでは?と思うのだが。しかし、次の曲は大好きであるが故に、そんなことはどうでもいいんですよ。

 残念ながらここまでで、アコースティックコーナーは終わり。もうちょっと聞きたいというか、全部、生演奏でお願いしたいくらいなのだが。やっぱり生演奏とカラオケでは風格っていうか、色が違う。個人的には騒げる曲は全曲カットでも良いので、それでどうにかならいものか?カラオケだと手頃感がどうしても感じられるので、多少騒いでも良いという風潮がでるんだと思うんですね。

 このあと、2ndアルバム作成に関わった、出来事なんかのMCが行われ、次の曲に続く。

  • 学生時代
  • 日曜日What's Going On

 この曲は私の好みではないのだが、とりあえずなっちが楽しそうなのが良い。モーニング娘。のライブはアホの様に盛り上がる。『お前ら聴いてるのか?むしろ聞いてないだろ?』的に盛り上がるわけである。そんな、モーニング娘。を経て、今のある安倍なつみにはやはり唄って聴かせて、ゆったりとした気分を味わってもらうというだけでは、やはり物足りないらしい。お前ら騒げ!声出せ!と、煽らずにはいられないようだ。客席から激しいなっちコールを得て、喜びに浸っているなっちを見ていると、これもまた微笑ましいと思うのである。

 ここからは、盛り上がる曲が多く。もちろん聞かせる曲もあり。ステージは客席を巻き込み、最後までスパートで駆け抜ける。さ〜、今週も足を運ばねば。
 
 

  1. F.O.
  2. 夢ならば
  3. スイートホリック
  4. エレベータ二人ぼっち
  5. だって生きてかなくちゃ
  6. 夕暮れ作戦会議
  7. ちょっとずつね。
  8. 夢の中
  9. ばら色の人生
  10. 桜の花が咲く頃/Papillon
  11. 空 LIFE GOES ON
  12. 学生時代
  13. 日曜日What's Going On
  14. 恋の花
  15. あなた色
  16. 恋のテレフォンGOAL
  17. 東京みちくさ
    〜アンコール〜
  18. I'm in Love
  19. 恋愛戦隊シツレンジャー
  20. 腕組んで帰りたい