安倍なつみカジュアル・ディナーショー

(以下は10/1に思い出しながら書いたものであり、実際とは異なっている部分についてはご了承ください。)

 行くことを心待ちにしていた、安倍なつみによるディナーショー。ついに見ることができるのだ。


 恵比寿駅を降り、タクシーに乗り込み向かうは『La Clochette』というレストラン。今日は待ちに待った安倍なつみさんのディナーショーに行くのだ。タクシーに乗りこんでから10分。とある交差点に到着。鼓動が高鳴るのは隠せない。そもそもここにくるまでに、いろいろ慌しく開演10分前になってしまったのだ。


 階段を上りドアをくぐるとギャルソンが出迎えてくれる。話によると先着で安倍なつみさんのサイン色紙がもらえたらしいのだが、もうなくなってしまったということ。なっちが大好きな身としては悔しいことではあるが、どうも最後の客であるから仕方ないというものである。


 店内の雰囲気はオレンジ色のライトが高級感を演出している。ガラス張りのオープンキッチンでシェフたちが腕を振るう様子が見えるようになっている。客席であるがキッチンを囲んでL字型に席が配置されており、4人掛けのテーブルが並んでいる。全部で80席というから、かなり限定感の漂うイベントである。そして肝心のステージであるが、L時の角の部分にステージが設けられてある。もちろん安倍なつみの姿はまだ無いが、そこにキーボードとパーカーッションが準備されている。普通のアーティストのライブやコンサートでは生バンドと一緒にツアーを回り、唄声の素晴らしさとともに、楽器によるライブパフォーマンスも重要な要素であるものの、安倍なつみ含むハロープロジェクトのメンバーにとっては生バンドで唄を披露することは極めて稀であり、もちろん見に行くこちらにとっても新鮮で、かつ特別なのだ。


 ディナーショーが始まる。はじめはディナーを楽しむということでシェフ自慢の料理が運ばれてくる。一品目は『カリフラワーのムース』で、カリフラワーのテリーヌに茹でたズワイガニを載せて、えんどう豆のソースを添えたものだ。カリフラワーをこんな風にして食べたことなどもちろんなく、なるほどね〜っと味わいながら食べていたのだが、残念なことに味が薄い。ソースの味はいいのだが回りに添えてある程度なのが悔しいのである。二品目は『若鶏のファルシ』。アスパラを鶏肉でまいたものとカルボナーラ。これは良くある感じの料理だ。(メインとしてはさびしい気もするが)3品目はデザートの『梨のコンポート』ちょっとアルコールが飛んでいない気がするけれども、メニューとしては無難なところ。


 肝心なショータイムの内容の前に会場内の雰囲気についてもちょっと書いておきましょう。4人掛けのテーブルであることは書いた通りだが、その4人は皆初対面なのだ。たまに2人組みというお客さんもいることはいるのだが、ほとんど1人で来ている。もちろん私も一人で行ったわけだが、そうなると、もちろんテーブル上で話題が弾まない。安倍なつみが好きな者同士で集まっているわけだから、話題に困ることは無いはずなのに、だ。
 私は顔を合わせて黙って食事とか非常に嫌いでして、というかなんか気まずい雰囲気が続くと叫びたくなりますよね。で、進んで話を振らせてもらいました。


 それにしても、ジャケット着用とフォーマルな衣装を義務付けられた以上、気合を入れて御洒落すて来て頂きたいものです。私も人のことを言えた方ではないが、営業回ってそのまま来ました的な格好で来てる人が多すぎな気がしますね。ちょっと残念です。


 それでは、カジュアル・ディナーショーのショータイムの始まりです。


 バンドのメンバーが着席し、そして熱い拍手に包まれて、安倍なつみが登場する。髪をストレートに降ろし、白いドレスで身を包み、マイクスタンドの前に立つ。そして、ゆったりとイントロが流れ始める。

 安倍なつみがソロとなるはなむけとして世に出た、特別な一曲。しっとりとゆったりと歌声が店内に響き渡る。

  • Good Morning

 娘。時代の懐かしい一曲。軽いテンポで楽しく、歌声に耳を傾ける。

 ソロデビュー前にCMのタイアップとして作られた一曲。みんなには懐かしいと言った感じなのでしょうか?安倍なつみのコンサートとしては定番の曲で、振りも楽しいし、なっちも楽しそうだし、見てるこっちもとっても幸せな一曲。

 この曲で、なんと安倍なつみがステージから降りてきて客席を移動して周ります。手を上に掲げ、BLUE SKYと宙に円を描く様子は、ファンも一体になったいになって、楽しいというか、ある種、異様な空間とも言えるかも。

 唄い終わったところで、MCになります。

(●´ー`) < こんばんわ〜。安倍なつみです。
 今日はカジュアルディナーショーということで、いや、ホントに近いって言うか、近い近いって感じですねw
 みんなは食事をしたとこなんですよね。おいしかったですか?なちこは食べるとすぐ眠くなっちゃうんですけど、みんなは大丈夫ですか?んま〜、いきなりガーって寝られると困るんですけどね。
 最近のなちこは「恋の花」のプロモとかで、いろいろ回ってるんですけど、先週は1週間ハワイに行ってたのね。で、いろんなことを体験してきたんだけど、乗馬とか、シーウォークとか、あと泳いだりね。ほんとに自然がいっぱいで、400年とか500年とかっていう、すごい大きい木があってね。このー木なんの木ってあるじゃない?でも、そんなんじゃないの。もっとさ〜、こんなにおっきいの。伝わってるかな〜。なちこがこの位だとすると、こっのくらいあるのさ。ホントなんだって!

 あと、原住民の人たちがいてね、すっごい大きくて、手なんてなちこの5倍くらいあるのさ。ほんとほんと。
 写真集の撮影で言ったんだけど、聖なる泉って場所があってね、そこで会ってね、そこは大きな木とかが在ってほんとに聖なる場所って感じなんだけど、そこでねセミハムさんって言うんだけど、昔のね歴史とかをさ話されたわけさ。話された?話されたじゃないな、話してもらったわけさ?(日本語って難しいw。)で、そのセミハムさんにいろんな話してもらったんだけど、なちこホラ英語わかんないから、通訳さんと3人でね、こう、話すわけなんだけど、セミアンさんはずっと笑っててて、いろんな話をしてくれてね、ほんとにやさしい人でした。
 また、そこにパンの木っていう大きなきがあって、なんか芋みたいな味がするんですよね。で、そこで写真の撮影をしてて、ほかにDVDの撮影とかもしてたんだけど、、、あれ?なんか宣伝みたいになってる?う〜ん、いいや言っちゃえ。え〜、11月に写真集とDVDが発売されます。今回はけっこう水着とかも何着も着てて、見所十分ですぞ。よろしくお願いします。

 それでは次の曲行ってみましょう。

  • 夢ならば

 しっとりとしたバラード。正面を見据えてしっかりと唄いあげる。

  • 晴れのち雨、スキ

 娘。時代のさくら組のときに唄った曲。ディナーショーという空間では、よけいなチャチャも入らず、歌の世界に酔いしれて聞くことができました。

(●´ー`) < たっのし〜!やっぱり歌うのっていいですね。次の曲は私の曲でなくて、今回の中で唯一のカバー曲です。それでは聞いてください。桃色吐息。

  • 桃色吐息

 1984年に発売された高橋 真梨子の曲。進んで聴こうと思ったことは無いけど、どこかで聞いたことはある一曲。こいうのって新鮮であるものの、どう聞き入っていいかわかんなくなりますね。

(●´ー`) < え〜っと、桃色吐息聞いて頂きました。これってすごい大人の曲ですよね。私もこんな曲歌っちゃっていいのかな〜っていう、気がするんですけど、もう24歳なんですよね。十分大人です。

 えっと、カバー曲としてはこのディナーショーの中でこの曲だけなんですけど、最初ディナーショーが決まったときにカバー曲を一曲歌おうっていうのは決まってって、それで、何を歌うか決めるのに、最初3つ候補があったんですけど、桃色吐息に決まったときは、この曲歌っていいんだ〜って思いましたね。この曲はなちこが4才の時の曲で、これまで聞いたこととか無くて、すごい新鮮な感じがしたんですが、みなさんはどうでしたか

次は、アルバムの中から一曲。ひとりぼっち。

  • ひとりぼっち

 ふるさと室蘭の情景が目の前に現れるような、しっとりとしたナンバー。やっぱりなっちにはバラードが似合う。
 
 唄いをったなっちはとても楽しそうで、ステージ上で腕を広げてくるくるとまわって、楽しさをアピールしていました。

(●´ー`) < いや〜、ほんとに楽しいね。ディナーショーで初めて回りました。
えっと、ここまでは、おとなしめの曲を聴いてもらったんですが、次からは盛り上げていきますよ。
次の曲は、リハのときから一緒に音を作って来て、ステキな感じになってると思います。それでは、だって生きてかなくちゃ

だって 生きてかなくちゃ

だって 生きてかなくちゃ

 安倍なつみ主演ドラマ『仔犬のワルツ』の主題歌として使われたこの曲、皆さんには一番聞いてる曲になるのかな。
 今回はアレンジを変えていてアジアンアレンジと言えばわかりやすいかな。ティンパニーの軽やかな音からちょっと艶やかな音色で、聞きなれてる人にもちょっと感じ方が変わったんではないでしょうか、特別ということを印象づける一曲にしあがっていました。

(●´ー`) < それでは、ここで改めて、一緒に盛り上げて頂いたバンドのメンバーを紹介します。キーボードの千葉○○さん。ギターの○○○○さん。そして、笑顔のステキなパーカッション○○○○さん。3人に拍手をお願いします。
 

 え〜、ソロになって1年と8ヶ月。いままで、いろんなことがありました。映画の撮影をしたり、ドラマに出演したり、もちろんコンサートで唄ったり、幸せで、ほんと皆さん方のお陰です。
 私は、ほんとに唄うことが大好きで、それは子供のころから大好きだったんだけど、、子供のころは歌手になりたいって思ったことはなくて、看護婦さんとか保母さんとか、、、なんかなりたいものがころころ変わっていた子だったの。でも歌手になりたいってのは無かったのね。
 でも、一時期、ものすごく落ち込んだ時期があって、そのときね、ラジオでJUDY&MARYさんの『小さな頃から』って曲が流れてきて、その中で「ひとりじゃない」ってとこがあってね、それを聞いて、わたしひとりじゃないんだ〜って、すごい救われた気がして、そして歌でこんなに人に影響を与えれるんだ〜って、歌ってすごいと、私も歌で伝えたいって思ったの。
 それで、みなさん知ってる、ASAYANのオーディションがちょうどあって、それに応募してね、モーニング娘。になったときは、も〜すごいどきどきしてたな〜。裕ちゃんはちょっと怖かったし、彩っぺは眉毛ちょ〜細いし、明日香はなんかませてたしねw。かおり?香織はね〜すっごい運命的なんだよ。誕生日2日違いだし、産まれたの同じ病院だし、しってる?ふ〜ん、しってるんだ〜。
 こんなあべちゃ〜んですが、これからも歌を届けられればいいと思っているのでみなさんよろしくお願いします。
 それでは、私のデビューの原点となった、あの曲を歌います。愛の種。

 モーニング娘。のインディーズ時代の唯一の曲。これが手売り5万枚という最初で最大の試練だった、なつかしの一曲ですね。

  • 空 LIFE GOES ON

 これを聞かずに何を聞きにきた。と思えるほどとっても大好きな一曲。あ〜も〜この曲すきすぎてたまらん。

(●´ー`) < つぎで最後の曲です。私ももっと歌っていたいですが、それでは、最後の曲。ふるさと。

  • ふるさと

 つんく♂が大人になってからも唄える曲として、与えられた、いままでも、これからも聞き続けていくであろう一曲です。


 ということで、安倍なつみカジュアルディナーショーに大満足でした。普段では静かに唄を楽しむことが難しいですからね。ほんとうに幸せなひと時を得ることができました。
 この後、アンケートの記入を終え、店を出ることとなりますが、そこでなっちと握手、して2ショットのポラロイド写真を撮影とか。
 いや〜、緊張していて何も言えませんでしたけど・・・。それでは。